NUM

ゴミ箱

文語/口語の距離感

現実から一定の距離を隔てて存在してくれる小説が好きだ。
新しい作家を開拓しているとたまに、あまりにも口語的すぎる文体の作家に出会う。これが読んでいて非常に興醒めする。 現実に対する馴れ馴れしいほどの接近。

文語は会話で使うには耳慣れず違和感があるから、意識せずとも自然に避ける。それが自然と現実と虚構の距離を作り出す。

文語と口語、対応するそれらはたとえ同じ概念を表現していても、字面から受ける表象的イメージや音の響きから受けるニュアンスの違いがある。『"実際に"人が人と出くわすこと』と『"物語において"人が人に逢着すること』の現象としての違いを表現している。それは時代によって流動性はあるが基本的にきっちりと、概念的同一性を保持しながら現象的相違性を示してくれる。

つまり、文語的な文章が好きだ。

コミュニケーションツールの最小単位

対面して会話>テレビ電話>(手紙、葉書)>電話>メール>ショートメール>LINE≫コミュニケーションが必ずしも必要ではないSNS

(重要性、信頼性、心的ハードルの高い順)

 

相互コミュニケーションの最小単位はLINE(たぶん)。他のツールと比べると対応の重要度が高くないと感じられるため、総合的に一番心的ハードルが低い。

しかし長く使われるほどツールとしての必要性が増し、重要性は高まる。ツールの使用比重の変化による責任の移動。

LINEがその重みに耐えきれなくなった時、また最小単位としてのツールが必要とされるだろう。今はニッチなまでに需要が細分化されたSNSが様々な形で存在するから、それらがその役割をすでに担っているのかもしれない。

覚書

小学生。『星の王子さま』。星新一全集。銀色夏生の小説(詩ではなく)。まだ選り好みせず。
中学生になり江國香織井上荒野林真理子、永井するみ、藤堂志津子角田光代吉田修一本多孝好など好む。背伸びをしていたわけではなく"大人の女性"というものに対する窃視的欲望。江國香織に耽溺したことは一番決まりの悪い厨二的経験である。中学生はお洒落でセンチメンタルで意味深な文章の魅力に抗えない。長野まゆみに出合う。シャーロック・ホームズシリーズを読破。
高校生、ミステリ・サスペンスを好むようになる。犯人探しに興味は湧かず正統派探偵小説はあまり読まない。叙述トリックを用いたミステリを読む快感に出合う。乾くるみ貫井徳郎奥田英朗今邑彩森博嗣法月綸太郎など。幻想・怪奇小説にも徐々に手を出し始める。恩田陸小川洋子桜庭一樹夢野久作森見登美彦三浦しをんを一番楽しく読んだ時期。主にこの頃形成された好みは今も根強く残るものがある。強烈なエンタテインメント性を求めた時期。映画や漫画やアニメを嗜む習慣があまりなく得られうる知的快楽を全て小説に求める。
大学生、幻想小説への傾倒が強まる。皆川博子津原泰水倉橋由美子森茉莉江戸川乱歩。翻訳小説ぎらいだがワイルドやボードレールを試す。森見登美彦を楽しく読めなくなり悲しむ。哲学コースに進級したため、哲学・思想関係の本を読むようになる。映画、漫画、アニメの楽しさを覚える。娯楽の分散。歳を取り嗜好の偏りが顕著になる。

インスタポエム

instagramでポエムをほざく女が多い。

語彙力の足りない人が、なんとか上手に綺麗に自分の感じることを表現しようとするが、いかんせん語彙力が足りない為どうしても抽象的な表現になってしまう。結果、散文詩のような形になりポエミィに響いているだけである。

様々な意味を込めた上での一つの確固とした抽象的表現ではなく、一つの確固とした具体的表現がままならないために抽象的な表現になっているだけの、ただのアホ文章である。画像だけ載せてくれと思う。